東京・雄武会

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コンブの話

コンブ漁/クリックして見て!


われの人生の如く、漂いながら現れようとしたが失敗したようだ!
われの名はコンブと申す!
2年もすると城内に参上出来そうじゃ。更に2年もすると黒光りがするくらい立派になって 幹部になれる約束を頂いておる。
だから今はブラブラしている。最近ではわれのこと「ニート」と呼んでいるバカな「やから」がおる。
われはどうも砂地がスカン!足がすくわれうまく立てん。やはり大地に根をはる岩肌が最高じゃ!
陸地の向こうに又海があるのだがそこもスカン!何とかと言う熱い流れがあってえらい苦労して逃げてきた。くそ熱いのは嫌いじゃ! 熱さしのぎに水飲んではみたが、これまた甘くてスカン! この間「北前船」とか言う船の舳先にひっかけさせてもらって沖縄まで行ってきた。 そこのおなご衆にモテたモテた。でもわれは硬派だ。なくなく逃げ帰ってきた。やはりオホーツクの海が一番!
モズクがユラユラと遊びに来るし。ウニに少しおやつ上げるとノコノコついてくる。あと2年じゃ!それまでブラブラして過ソ!!


コンブと言えば、日高コンブ・利尻コンブが有名です。その他の種類では、根室・歯舞・羅臼・噴火湾もの等があります。


その中で、雄武のコンブは利尻コンブに分類されています。雄武においては、さらに1年コンブ、2年コンブに分けられ、1年コンブは細芽(ほそめ)コンブ と言って採取の対象にならず、2年物の成コンブのみ採取の対象となっています。紋別市、利尻町などのように、1年コンブをサオ前コンブと言って採取の対象にしている所もあ ります。雄武町においても近年用途が増えてきたため採取の検討を始めています。


2年物の成コンブは,1等、2等、3等、4等に分類され出荷されています。近年は加工用(切葉、端)コンブの需要が伸びてきており、コンブ醤油・漬物・粉末コンブ ・トロロコンブ・ダシ等として商品化されています。


北海道のコンブの年間生産量は、日高コンブ(釧路〜苫小牧)約5,000t、利尻コンブ(稚内〜ウトロ)約2,500t、その他(根室〜 噴火湾)約2,500tとなっています。 網走支庁(雄武〜ウトロ)の年平均の生産量は約180t位で、その内で約80tは雄武産であり、かなりの比率を占めていることになります。


2006年度は雄武始まって以来の豊漁に恵まれ180tの水揚げがありました。しかし2007年度は40tと見込みが少なく次の年も170tの見込みで、2年周期で好・不漁があるようです。


用途として日高コンブは、特徴として身が柔らかくコブ巻、煮物等としてほとんどが関東方面に出荷されます。
利尻コンブは、身が厚くて硬く関西に主に出荷(80%)され、ダシ用・おすまし等の高級食材として使用されています。
他にも魚のコブシメ、コンブ菓子・オボロコンブ(<トロロコンブ>:薄い酢水に浸し、それをもう一度乾燥後薄い刃物で削る・・敦賀の名産として有名)に利尻コンブが使用されています。


コンブの消費量は、一番多いのが沖縄です。次いで大阪、京都、東京の順のようです。利尻コンブが関西に人気があるのは、昔海運が盛んだった頃の「北前船」の影響が大きいとのことです。



さて、コンブの採取の方法ですが写真にも映っていますが「マツカ」と呼ばれる2本の先の細い棒をコンブに絡ませねじって採ります。かなりの力仕事です。その他ぐりぐりと呼ばれるかたつむりの ような鉄の輪で同様にねじって採る方法、カマ刈りと呼ばれる方法等があります。そのほかにはひろいコンブ漁もあります。(日高では半分がこの漁法だそうです。道具(投げカギ)を使っても良い事になっていますが、 雄武ではこの漁法は禁止されています。)


コンブの採取者は雄武では1人と決められ登録された人以外は採取出来ません。(同一家族の者か、組合で認めた者のみ例外となります)


コンブの各等級による取り決めもJAS法による品質管理が行われ、品質の保持、質、量、長さ、乾燥等取り決めがあり厳しい検査の末、出荷となります。利尻コンブの場合、買い上げた業者はすぐに 出荷することはなく、2〜3年寝かせアミノ酸等のうまみ成分が熟成したのち出荷します。当然価格は浜値の数倍になるものと予想されます。


雄武の場合は組合一括のため個人売りは出来ません。当然違反すると次年の採取の許可がもらえない事があります。


近年特に注目をあびているコンブがあります。ガコメコンブと呼ばれていますが。雄武で言うトロロコンブのことです。別名チヂミコンブと言われ過去にはたくさん採れたそうですが近年漁獲量が めっきり減りほんの一握りの量しか取れません。


私も養殖に着手始めましたが天然もののようにはうまく行きません。需要はうなぎのぼりで天井知らずの現状です。医療メーカーがトロロコンブの「どろめき」(ぬめりのこと)に含まれる成分に 注目し、全道くまなく買い仕切っています。成分中にはコレステロールを抑える効果等で新薬の研究、どろめきに含まれるコラーゲンを利用してのシャンプー、石鹸、美容に関する溶剤の作成、飲み薬等他のコンブには ない成分がトロロコンブにはあるそうです。


2006年に雄武に見えた検査官によると、このコンブが採れること知らなかったそうで、更なる採取の努力を望むとのことでした。価格も利尻コンブの1等級と同等の価値があるとの事で、チャレンジ する価値は十分あると将来に向け、楽しみにしております。


                                                        <  9/2007   K.T  記 >


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